1 フルーツバスケット 【全23巻】
ココが好き!
- 自分や他人に優しくなれる考え方を学べる
- コンプレックスを抱えたキャラクターの心の成長
- 学園生活とシリアス、ファンタジーのバランス
【作品冒頭紹介】
母親を亡くし、山中で秘密のテント暮らしをしていた高校生の本田透。ある日学校一の王子様的存在の草摩由希に見つかって、ひょんなことから草摩家に隠された大きな秘密を知ってしまう。
【コメント】
心が弱りそうな時には必ず作品の中のいくつかのお話を思い出して気持ちを立て直している私の人生のバイブルです。コンプレックスや事情を抱えた登場人物たちへの感情移入が止まらず、何度も涙腺を破壊されています。学生生活のわちゃわちゃした楽しさ・丁寧な人物描写で表現されるシリアスな内容・少しだけ現実離れしたファンタジー設定と、様々な魅力が詰まった作品です!
2 宇宙兄弟 【1~42巻】
ココが好き!
- 完璧ではない人間臭さのあるキャラクター
- 優しさの愛と厳しさの愛の描写
- 自分も情熱のあることに時間をかけたくなる夢追い物語
【作品冒頭紹介】
会社をクビになり弟のヒビトからの連絡をきっかけに、ムッタは諦めていた宇宙飛行士になる夢を追うことを決心する。一足先に同じ夢を叶えたヒビトの背中を追い始める。
【コメント】
自分は何が好きで、人生の限られた時間をどこに使っていきたいのか。自分の価値観とこれからの生き方を考えるきっかけとなった大切な作品です。登場人物が多いのですが、皆どこかに不器用な部分を持っていたり、挫折や悩んだりした経験があって、その人間らしさに強く愛着が湧いてしまいます。人との接し方を見習いたいようなキャラクターも沢山登場する大好きな作品です。
3 HUNTER×HUNTER 【1~37巻】
ココが好き!
- 綿密に練りこまれた設定やルールに基づく世界観
- 揺るぎなさと不安定さを併せ持つキャラクター
- 子ども心をくすぐられる特殊能力
【作品冒頭紹介】
主人公の少年ゴンは、自分を放って出て行ってしまうほどに父親が魅了されている職業”ハンター”に興味を抱く。生まれ育った故郷を後にし、父親探しとライセンス取得を目指して旅に出る。
【コメント】
私は物事の背景が気になる性格のため、設定やルールが細かく作りこまれて読み応えのある冨樫先生の作品が大好きです。キャラクターが時に思いもよらない行動をとって起こる展開も、設定に基づいているので納得して世界観に没入できます。そしてシンプルに少年心をくすぐられる特殊能力の設定も好きなため「自分はどの能力系統が合いそうか」「現実世界ではどのキャラクターの能力が有用か」などを度々友人と話し合ったりしています。
4 学園アリス 【全31巻】
ココが好き!
- 大切な人を幸せにしようと行動するキャラクター
- まっすぐに生きる子どもたちの描写の眩しさ
- 特殊能力を持つ子どもたちが通う学園というファンタジーな設定
【作品冒頭紹介】
「めげへん」「くじけへん」をモットーに生きる元気少女佐倉蜜柑。ある日突然大親友の蛍がとある特殊な学校へ転校してしまう。その理由を知った蜜柑は、彼女を追って学園へ乗り込む。
【コメント】
自分はいいからこの人を幸せにしたい、という大きな愛を抱えたキャラクターたちがたくさん登場する素敵な作品です。”アリス”という特殊能力で各キャラクターの個性が際立つ設定も読んでワクワクする魅力の一つです!私は読了後に心を動かされすぎて、カラオケでポップな学園アリスのアニメOPを歌っているときに思い出し号泣をする情緒不安定な大人になってしまいました。
5 ONE PIECE 【1~104巻】
ココが好き!
- 信念を持ち、筋を通すキャラクター
- 種族や文化、生活が伝わってくる設定と世界観
- スピードやサイズ、コミカルさの伝わる画面作り
【作品冒頭紹介】
海賊になることを夢見る主人公の少年ルフィは、海賊シャンクスの持つ悪魔の実を食べて全身が伸びるゴム人間になってしまう。その身体で成長した10年後、海賊王を目指して旅を始める。
【コメント】
名作の中の名作で魅力が多すぎて語り切れませんが、私が心を打たれる内容の一つは、敵味方の立場や体裁よりも自分の信念と筋を通すことに重きを置くキャラクターです。また登場人物の外見や口癖の設定など、ただ盛り込むのではなくひとつひとつに意味を持たせて物語に入れ込む細やかさも大好きです。迫力のあるバトルシーンでは息を飲み、やりたい放題なギャグシーンではケラケラ笑ってONE PIECEの世界にのめりこんで楽しんでいます。
6 妖狐×僕SS 【全11巻】
ココが好き!
- 序盤の雰囲気からは想像できないストーリー展開
- 主人公の付き人の主人に対する異常なまでの執着
- 虚勢を張る悪癖を持つ主人公の内面の愛らしさ
【作品冒頭紹介】
名家の令嬢として生まれた主人公凜々蝶(りりちよ)。家のイメージが付きまとう自分を変えるためマンションで一人暮らしを始めようとするが、そこに断ったはずのボディーガードが現れる。
【コメント】
絵柄の可愛らしさにあった序盤のラブコメな内容もお楽しみポイントですが、最大の魅力はその後の展開にあると思います。妖怪の先祖返りという設定や登場キャラクターの過去を絡めたストーリー展開に、私は心臓がはち切れるかと思うくらい気持ちを動かされました。モノローグの感情描写が丁寧なので、強く感情移入してしまいます。未読の方には是非自分の目で最後まで読んでいただきたい作品です。
7 当て屋の椿 【1~17巻】
ココが好き!
- 事件の原因が解き明かされたときのスッキリ感
- 歯に衣着せぬ物言いで芯のあるヒロイン
- 人間の汚さや恐ろしさ、えぐささえ美しく描き上げる画力
【作品冒頭紹介】
舞台は江戸。春画絵師の鳳仙は、絵のモデルにした人物が通り魔にあい片耳を奪われるという奇怪な事件に巻き込まれる。そこでなくし物を何でも探し当てる“当て屋”を営む椿の元へ向かう。
【コメント】
表紙の美しさに惹かれて1巻を買い、容赦のない描写に圧倒されながらもページをめくる手が止まらず最新巻まで大人買いをしてしまいました。奇妙な事件の謎にはきちんと理由があり、それが解き明かされていく過程は読み応えがあります。過激な描写が多いため得意でない方は注意が必要ですが、人間ドラマの要素もありヒロインが魅力的なので個人的にとても好きな作品です。
8 スキップとローファー 【1~8巻】
ココが好き!
- 自分や相手の心に真剣に向き合うキャラクター
- 感情の機微を繊細に表現する表情などの描写
- 作品全体の爽やかでハートフルな温かい雰囲気
【作品冒頭紹介】
人の少ない地域でのびのび育ち、一人上京してきた新高校生の美津未。明確な人生設計の下、完璧な一日のスタートを切ろうと一歩踏み出すも早速迷子に。絶望中のところを同級生に見つかる。
【コメント】
自分の中のネガティブな感情と戦うキャラクターたちを丁寧に描き出した物語です。ちょっとした表情や言葉、その間から、自分や相手の嫌な感情に気づいてしまったときにどんな行動をとるのか。気持ちをないがしろにせず真剣に向き合う姿に胸を打たれ、自分もそうありたいと思います……。主人公の美津未はまっすぐで天然で愉快で愛嬌に溢れていて、彼女を中心に作られるこの作品の温かい雰囲気がとても心地よく大好きです。
9 微糖ロリポップ 【全7巻】
ココが好き!
- 重い愛情を抱えて苦しむキャラクターが、相手のために懸命に自分の気持ちを抑えようとする姿
- 不器用さやすれ違いでヤキモキする様子
【作品冒頭紹介】
宝くじを当てた両親が医者になると言いだし、仕方なく父の知り合いの家に居候をすることになった高校生の円。これからの生活に思いを馳せていると突然、口の悪い少年が部屋を訪れてくる。
【コメント】
特定の相手にかなり重い感情を抱えていて、その重さを悟られないように接しているという状況が好きなので、あるキャラクターにとても感情移入してしまいました。ここぞというシーンの感情がこぼれるような表情に心を揺さぶられます。展開がなかなか読めないため「このキャラクターは結局幸せになれるのか!?」と気になって勢いよく一気読みしてしまった作品です!
10 ワンダンス 【1~9巻】
ココが好き!
- 主人公がダンスで自分を解放していく過程
- ダンスを知らなくても楽しめる内容
- メインキャラ二人の和やかさと内なる情熱
【作品冒頭紹介】
吃音症で自分を表現することが苦手な高校生花木(かぼく)。ある日周りを気にせず自由に踊る湾田光莉(ひかり)と出会ったことをきっかけに、未経験のダンスの世界へとのめりこんでいく。
【コメント】
話して伝えることが上手くいかない時の息詰まるような苦しさ。言葉のいらないダンスで自己表現しているときの解放感と躍動感。その対比がストレートに伝わってくるお話と画面作りが大好きです。ダンスを全く知らない私でも「だから格好良く見えるのか!」と納得できる解説が物語の随所に盛り込まれていて、理解を深めながら読むことができます。メインキャラクター二人の柔らかい空気感とダンスへの内なる情熱も大きな魅力の一つです。